[経済観測]東方神起の復活と株価

「冬ソナ」から15年、ヨン様に心奪われた中高年マダムは数百万人にも達し、その経済効果は数千億円と言われた。実は冬ソナ最大の功績は、マダムをパソコンの前に座らせ、インターネットとEコマースの上級者に仕立てたことにある。

時は移り、K-POPの隆盛とともにマダムはパソコンの前を離れ、お気に入りのスターを追いかけ、アジア全域に大挙して押しかけている。スマートフォンを片手に、各国のファンと言葉の壁を越え情報を共有し、スターの動向を瞬時に把握し、自由自在に動き回っている。この8月には、アジアで最も成功したと言われる東方神起の2人が兵役を終え、2年ぶりにユニットを再結成。日本では11月から札幌ドームを皮切りに5大ドームで14回のコンサートを開催し、約70万人を動員する。新曲やCD発売と活動は続く。

従来、兵役で解散に追い込まれるグループが多い中、東方神起の場合には、日韓のマネジメント会社が協力し、フィルムコンサート、ゲームアプリ提供等、プロモーションを2年間継続。2人の人間性とステージの魅力もあり、再結成は圧倒的なファンの支持をもって迎えられた。既にホテルや飛行機の争奪戦が始まっている。今やコンサートは、ファンが数万人単位で移動し、チケットや関連グッズ、ホテルや交通費、飲食代が動く消費型観光産業となり、市場経済に大きな影響を与えている。東方神起の復活は、四季報にも好条件として記載され、日韓マネジメント会社の株価上昇が期待されている。

東方神起が示すように「人」は息の長い魅力的なコンテンツである。日本のインバウンドも「人」が「人」を呼ぶ仕組みを真剣に考える時であり、SMAPの解散は日本の大きな損失であった。

【出典】https://mainichi.jp/articles/20170830/ddm/008/070/055000c

 

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